Tasting Time
 
レストラン 今月の旬の味 レシピ集 シェフの味にTRY レストランガイド ホテル利用ガイド ホテルインフォメーション コラム
 
   
バックナンバー
ユトリロジー第二章 暮らし歳時記
5月 端午の節句 香り高い菖蒲湯でリフレッシュしたい!
 青空にたなびく色鮮やかな、端午の節句のこいのぼり。見ている私たちも元気をもらえる気がします。

 端午の節句は、もとは月の初(端)めの午の日という意味でしたが、やがて午(ご)と五(ご)が結びついたのか、五月五日の行事になったといわれています。古来は季節の変わり目である端午の日に、災厄や病気を避け安全や健康を祈願するため、薬草を摘んだり厄よけの意味をもつ菖蒲(ショウブ)を飾るなどしていました。やがて武家が全盛の時代になると、菖蒲と尚武(しょうぶ=武を尊ぶこと)をかけて祝うようになり、やがて男子誕生の祝いや健やかな成長を祈願する行事になったといわれています。

 菖蒲といえば、菖蒲湯。お風呂に葉を入れると、独特の香りが立ち上り、すがすがしい気持ちになります。湯につかって柔らかくなった葉で体をこすると丈夫になるといわれていますから、幼いころ体験した人も多いのではないでしょうか。あの野趣あふれる香り、久しぶりに自宅で味わってみるのもすてきです。

 端午の節句のお菓子は、柏餅とちまき。柏餅は上新粉の餅(もち)にあんを包んで丸め、柏の葉で包んだもの。柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないところから、子孫繁栄の願いを込めていただきます。一方のちまきは、くず餅を笹の葉で包んだもの、もち米を笹などの葉で包んで蒸したり、もち米を灰汁に浸して作るもちなど、地方によってさまざま。意外と郷土色豊かな食べ物なのです。

 天候不順な季節の変わり目、私たちも古来からの端午の意味をしのび、薬湯につかって薬膳を味わうなど、大人ならではの節句を楽しんでみませんか。
文/ライス佐藤
バックナンバー