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ユトリロジー第二章 暮らし歳時記
3月 桃の節句 春の気分をゆったり味わう ひな祭り
 3月3日はひな祭り。五月のこどもの日と並ぶ五節句のひとつです。もともとは上巳(じょうし)の節句といわれ、身の汚れを払う日でした。それが紙で作った人形で遊ぶ “ひいな遊び ”と結びつき、紙人形を流して災厄を払う流しびなへ。さらには人形を飾ってお祝いをするようになり、人形も次第に豪華になっていきました。ひな祭りが桃の節句ともいわれるのは、旧暦ではちょうど桃の花が咲くころという季節柄もありますが、古くから中国で桃には邪気を払う力があると考えられているからです。

 「おひなさまなんて、もう何年も飾っていないわ」という人もいるでしょう。段飾りなどは、飾るのもしまうのも手間がかかります。でも、どうぞ面倒がらないで。ご家族の愛情と健やかな成長を願う気持ちが込められたお飾りです。年に一度の虫干しもかねて、うららかな春の空気をたっぷり味わわせてあげましょう。

 きちんとおめかししたおひなさまを見ていると、和みながらも不思議と凛(りん)とした気持ちになってきます。ひな人形を持っていないという人は、平安時代の姫を気取って紙人形のひなを飾ってみてはいかがでしょう。和紙などを折って作るキットも販売されていますし、最近よくみかけるミニチュアサイズのおひなさまもすてきです。

 人形を飾ったら、ひな祭りの膳を。たとえば、えびやれんこんなどの縁起物の食材に桜でんぶや錦糸卵をカラフルにのせたちらしずしと、ハマグリのお吸いもの。菜の花のおひたしを添えてもいいですね。

 ひと手間かけて、女同士、気の置けない女友達やご家族とゆったり季節をめでる、そんな大人のひな祭りを過ごしてみませんか。
文/ライス佐藤
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