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ユトリロジー 第三章
お菓子歳時記
 
2008.8 涼しさ運ぶ「本家」水菓子 果物?野菜?それとも「菓子」?夏の代表すいかのミステリー
  8月の歳時記、盂蘭盆会(うらぼんえ)。ほとんどの行事が新暦に振り替えられていく中で、今も旧暦7月15日に行われる地域では、生活に密着した行事です。もとは仏教の風習ですが、お盆休み、盆踊り、灯篭(とうろう)流しなどは夏の風物詩として広く浸透しています。この時期のお菓子には、菊やハスの花、野菜などをかたどった「盆菓子」があります。和三盆や寒梅粉を押し固めた上品な甘さの砂糖菓子ですが、ご先祖をお迎えするためのお菓子なだけに、いつでも好きな時に味わうというわけにはいきません。そうなるとやはり夏のスイーツの代表は「水菓子」が有力です。
  ゼリーやかんてんなどの涼菓を一般に「水菓子」と呼びますが、本来「水菓子」とは果物のこと。そもそも「菓子」自体が果物の意味だったのが、おやつやお茶請けなどの間食を菓子と呼ぶようになり、それらから区別するために「水菓子」と呼ぶようになったそう。いつかその名称も菓子に取って代わられてしまいそうですが、夏の果物の代表、すいかなどのみずみずしい甘さは、「水菓子」という響きがとても良く似合います。すいかは野菜か果物かという疑問もよく耳にしますが、農林水産省の定義では「果実的野菜」とされています。分類上は野菜ですが、果実として扱われるミステリアスな存在、すいか。良く冷えたすいかは夏ならではの特別なデザートです。「水菓子」の名称は、まだまだ健在ですね。
 
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