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ユトリロジー 第三章
お菓子歳時記
 
2008.1 新春を告げる和菓子 すこやかで幸せに春の喜びを伝える菓子
 ハロウィーンにカボチャのパイを焼き、クリスマスにはチキンを忘れない。そんな家庭でも、お正月にはおせちやお雑煮が食卓をにぎわすのではないでしょうか。楽しいことに関しては洋の東西を問わず取り入れるのが今時の日本流。それでもさすがに「ニューイヤーズ・ケーキ」は、あまり目にしません。お正月はやはり、日本ならではの楽しみ方で迎えるという方が多いのかもしれませんね。
 お正月のスイーツといえば、その年最初の茶事「初釜」用の「花びら餅」が有名です。ゴボウと白みそのあん、薄桃色の餅(もち)を求肥(ぎゅうひ)で包んだシンプルな風味のお菓子。もとは平安時代の新年行事「歯固めの儀式」での宮中料理がルーツ。おせち料理の一種で、餅の上に鮎(あゆ)などの魚やお雑煮を載せて食べたのが始まりとか。
いつしか鮎がゴボウに、お雑煮がみそあんと餅に簡略化され、菓子職人が宮中に献上するお菓子に生まれ変わったそう。今のように初釜専用になったのは、明治時代の裏千家が初めといわれています。見た目の美しさに加えて、この時期しか食べられないというプレミア感もあるお菓子です。
 このほか、梅をかたどった「福梅」、干支(えと)や歌会始の御題をテーマにした練りきり、おせち料理を模した干菓子など、地域や店ごとに工夫を凝らした和菓子も店頭に並ぶ季節です。風邪予防の意味も込めて、カテキンたっぷりの緑茶とともに、和の心を食してみませんか。
 
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